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どこでもでむ IoT電気柵電圧監視システムつくってみた(その後)

こんにちは、中の人ちょうです。

運用が始まったLPWAを使った電気柵電圧監視システムですが、本稼働させれば要望も出ますし、不具合も発生します。

そのいきさつをお伝えしようかなと思います。

 

その1:見える化の弊害

リモートで電圧を見ることができるようになったのですが、社員S曰く「気になってWebをちょいちょい見るようになってしまい余計な時間が増えてしまった」とのこと。

ええ、見える化あるあるですね。なので社員Sの要望で、電圧が一定値を下がったらメールを出す仕組みをいれました。GoogleActionScriptの機能であるので、ちょいちょいと修正すれば対応可能です。

 

その2:メールが頻繁に来るんだけど

1時間ごとにセンサー値を見るたびに判断してメールしてきます。もうちょっとお利口な仕組みをいれればいいのですが、少々面倒なので放置します。そもそも電圧が下がっているからメールがくるのですよ。原因を改善しないとメールは止まりません。

早速、電気柵に木や草がかかって電圧が落ちているのではないかと、見回りに行ってもらうことにしました。

一部そういうところもあるのですが、最終的な原因は電圧ジェネレーターの故障ということでした。見える化してよかったですね。

 

その3:データが来ないんだけど

ジェネレーターも修理したしメール通知も入れたし順調のようです。社員Sと会ったので「最近メール来ないですねぇ。順調そうで何より」とお話した後、社員Sが久しぶりにWeb見たらデータが更新されて無いとクレームが来ました。冷や汗です。

原因は、現地のセンサー会社のセンサー受信部サーバーGoogleのどれかです。まずは、近場から調べていきましょう。

Googleも怪しいけど、とりあえず信用しておいて、サーバーを見てみることにしました。リモートログインしてみると… プログラムは動いているし、ログを見てみると最終更新は受信の最後でした。次に、会社のベランダに置いてあるセンサー受信部を見に行くと、赤LEDが点滅していました。

プログラムをみてみるとWiFiにアクセスできないようです。一応、リトライを入れているつもりなのですが、うまく機能していないようです。つながらない場合は、一度切って再接続、さらにだめなら再起動する仕組みをいれました。プログラムを書き換えてから様子見してたところ、データが更新されるようになりました。現地のセンサーは問題ないようです。

 

運用し始めると… 欲しくなる機能が出てきます。

今後、対応していきたい機能(気持ちだけ)としては、こんな感じ。

 

– センサー受信部の生存確認機能

動いてなかったらメールで知らせてくれる機能です。サーバー側で周期的にスクリプトを実行してセンサー受信部が応答するか、またはセンサー受信部がデータを更新しているかの監視でもいいかと思います。

ほかのプロジェクトではつけているのですが、やればできるんです。暇を見つけて追加することにしましょう。

 

– リモートで、プログラム書き換え

これがあれば、現地に行かなくても修正ができます。書き換えの実験はできているのです!

ファームの運用とか起動の仕組みが面倒なんですよ。ちなみにLoRa🄬だと通信速度が遅くて実用的ではありません。

まぁ、実用化の前に十分な運用の検討と試験をしておけば、要らないって話もありますけどね。

 

 

電気柵の見回り業務だけでも、IoT化によって便利になりました。社員S的には、DXともいえるでしょう。

やりたいことが多くなるとシステムも複雑化して高度な運用が必要になっていきますが、事前に検討し過ぎて実現しないより、まずはやってみてから、課題を見つけていく方法もあると思います。

 

ちょっとしたIoTの見える化には「どこでもでむ」がおすすめです。インターネットを介さないローカルなネットワークでも使えます。このローカルネットワークの無線化ソリューション事例は、以下のブログも併せて、ぜひ、ご覧ください。

どこでもでむ ローカルで表示してみた

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