
概要
北陽建設株式会社様は、山間部や河川内といった過酷な環境下での工事において、作業員の安全確保を最優先事項としています。本事例では、電源確保が困難な現場における警報システム構築の課題を、弊社の無線モジュールによって解決した事例をご紹介します。
導入前の課題:電源確保が難しく、有線式警報システムの設置が困難。
選定の理由:障害物に強く、キャリアセンス不要で即時発報可能な426MHz帯の採用。
導入後の効果:配線工事が一切不要となり、設営の安全性向上と工期短縮を実現。

導入前の課題
1. 電源確保が困難な厳しい現場環境
災害復旧工事や砂防工事の現場は山間部や河川内が多く、商用電源の確保が極めて困難でした。
従来の警報システムでは電源供給のための長いケーブル敷設が必要であり、コストと手間の増大が課題となっていました。
2. 有線式システムの設置に伴う二次災害のリスク
足場の不安定な場所での配線作業は、作業員にとって転倒や滑落などの危険を伴うものでした。
断線リスクや落石によるケーブル破損など、有線ならではのメンテナンス負荷も懸念されていました。
選定理由
山間部という遮蔽物の多い環境において、安定した通信を実現できる点が最大の決め手となりました。
426MHz帯の採用
高周波数帯と比較して回折性が高く、山間部などの障害物がある場所でも電波が届きやすい特性を評価いただきました。
即時性の確保(キャリアセンス不要)
426MHz帯の特定小電力無線はキャリアセンス(送信前の空きチャネル確認)が不要なため、危険検知から警報発報までのタイムラグを最小限に抑えられます。
低消費電力
電池駆動を可能にする低消費電力設計により、「完全レス」なシステム構築を後押ししました。
【関連製品】
WT-01 | CDT-TX-03M | CDT-RX-03M |
導入後の効果
面倒で危険を伴う「配線工事」を完全に撤廃
無線化により、これまでの課題であった長距離の配線工事が一切不要となりました。
これにより、設置に関わる人件費の削減だけでなく、危険な場所での作業時間が大幅に短縮され、現場全体の安全性向上に直結しています。
また、現場の状況変化に合わせてセンサーや警報機の位置を即座に変更できる柔軟性も、無線式ならではの大きなメリットとなっています。
今後の展望
北陽建設株式会社様では、今回の無線警報システムの成功をモデルケースとし、他の難工事現場への横展開を検討されています。
今後は、さらに高度なセンサー連携や、広範囲をカバーする中継システムの活用など、ICTを駆使した「止まらない安全対策」の強化を目指していく展望です。
まとめ
本事例では、災害復旧工事における「電源確保と配線の手間」という物理的な制約に対し、弊社の426MHz帯無線テレコントロールモジュールを導入することで、配線レスな安全管理体制を構築しました。
確実な通信レスポンスが求められる命に関わる現場において、弊社の技術が「安全性の向上」と「施工の効率化」の両立に大きく貢献できた事例です。
お客様プロフィール
| 会社名 | 北陽建設株式会社 |
|---|---|
| 事業内容 | 土木建設事業 |
| URL | http://www.hokuyo-net.co.jp/ |
お問い合わせ
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インタビュー : [販売元] 北陽建設様

─ サーキットデザインのことは、どうやって知りましたか?
コンラックスさんとのお付き合いがあってサーキットデザインを知りました。またラジオやTVのCMで良く社名が流れていたので馴染みがありました。リモコンエンジンスターターのメーカーでもあるので、以前から知っていました。
─ 他の無線モジュールメーカーとは比べられましたか?
無線に関する知識がなかったので、他社の製品とは特に比べていません。信頼のおけるコンラックスさんの機器で利用されているうえ、エンジンスターターでも社名を知っていましたから、無線モジュールの信頼性は高いだろうと感じていました。
─ 実際にサーキットデザインの無線モジュールが組込まれた無線警報器システムを利用してみてのご感想はいかがですか?
シンプルな機能だけで土石流センサーを考案していたのですが(単に警報が鳴るだけ・パトランプが光るなど)中継器で距離を延長できたり、1台の受信器で14台もの送信側を識別したりと識別ID登録・解除が容易で便利です。想像していた以上の高性能だと思いました。コンラックスさんが構築してくれたシステムはとても優秀です。
─ サーキットデザインの無線モジュールの良いところを教えてください。
設置現場の状況にもよりますが、電波の届きにくい場所では200mくらいですが、条件が良いと1kmも飛びます。中継なしでです。とても良く電波が飛ぶという印象です。
無線警報器システムは高性能なので、現在はあえて売り込み活動を行わなくても口コミなどで売れています。緊急通報を無線化することのメリットと、多少、警報器システム設置がコストアップしても有線を無線化できる利便性があり、設置と移動が楽であることなどに高い評価をいただいています。
最近だと、2013年10月に起きた伊豆大島の土石流災害現場で近県のユーザー様の口コミで無線式の土石流センサーの施工設置のご注文を多数いただきました。行政からのご注文が多いです。
─ サーキットデザインの無線モジュールで、ご不便な点はありますか?
電波が良く飛ぶので、飛び過ぎが困る場合もあります。現場の状況によっては、送信器〜受信器までを3,4台の中継器で中継する運用方法と送信器〜受信器までを中継なしで運用する方法とが混在することがあります。中継なしの送信器の電波が良く飛び過ぎてしまうことがあり、中継する側の送信器の電波とどちらを受信してよいか受信器側が迷ってしまうことが時々あります。
─ この問題は、お使いのシステムに用いるモジュールの次期納品分より無線モジュールにチャンネル切換えを行う機能が加わります。その機能で回避することができます。システム設計元のコンラックス松本様に当社から情報提供を致しますのでご安心ださい。
それは助かります。ぜひ、お願いします。
─ 最後に当社への今後の期待、要望を教えてください。
ボタンは2個で十分ですが、誤サイレン防止のために、誤動作しにくい防水構造のリモコンが欲しいです。現行のリモコンだと、胸ポケットへ携帯電話などと一緒にしまった時に、誤ってボタンを押してしまうことがあります。ハードユースに耐えうるリモコン開発に期待しています。
─ 本日は、お忙しいところ貴重なお話をありがとうございました。(取材日:2013年12月10日)
このシステムの販売や製品に関するお問い合わせ先
北陽建設株式会社
地質コンサルタント部 TEL.0261-22-1170
担当者 / 次長 猪又:090-4050-0440 / 係長 竹内:080-1050-2377
WEBサイト:http://www.hokuyo-net.co.jp
Eメールによるお問い合わせ
インタビュー : [開発・製造元] コンラックス松本様(現:株式会社インフォメックス松本)

─ サーキットデザインのことは、どうやって知りましたか?
自社(コンラックス松本様)の近所にある会社で、以前よりその存在を知っていました。また「長野県電子回路研究会」という地域の技術部会に参加していたので、会員同士のつながりでサーキットデザインの名を知っていました。
個人的には、サーキットデザイン製のリモコンエンジンスターターも利用していました。
─ サーキットデザインの無線モジュールを採用しようと思ったきっかけを教えてください。
クライアントである北陽建設さんから、緊急通報装置(土石流センサー, 地盤伸縮計, 水面感知センサー, 雨量計)このシステムの有線を無線化できないか?との依頼を受けたのがきっかけです。
─ その時のサーキットデザインの第一印象はいかがでしたか?
無線化の不安はあったが、まずはチャレンジしてみようと思いました。無線の到達距離や性能面は最初は考えず、有線分が無線化されれ、便利になれば良しと考えました。最初は接点信号の無線化のみを必要としていました。
─ 他の無線モジュールメーカーとは比べられましたか?
当社でシステムを開発するにあたり、北陽建設さんからA社のホイスト式クレーンラジコンシステムを支給されました。その機器の中身を確認したところ、サーキットデザイン社製の無線モジュールが使われていました。
ホイスト式クレーンは安全面で高い信頼性が求められる機器ですから、そこに使われている無線モジュールなら、高機能で信頼性の高いものであるとすぐに分かりました。A社のホイスト式クレーンに使われているので、他社の無線モジュールと比べることをしませんでした。
─ サーキットデザインの無線機器の良いところ
また、ご不便な点があれば教えてください。
実のところ、悪いところがありません。信頼性が非常に高いです!電源の取れない場所でも省電力ゆえに電池駆動しますから、ソーラーパネルとの組み合せでどこにでも設置が可能で便利です。
また壊れにくいと思います。落雷の影響も全くありません。実際、落雷で壊れたことはありません。
設置場所によっては、塩害で装置の主ケースである金属箱は腐食してしまうなど、トラブルはありますが、無線部の性能はパーフェクトだと思います。とても信頼の高い良い製品だと言えるでしょう。
強いて悪い点を挙げるなら、回路と無線のタイミングが少しズレる点くらいです。今までに数多く現場へ設置してきましたが、不具合はたったの3件だけです。
最近だと、2013年11月に伊豆大島で発生した土石流災害現場に多数設置しました。この緊急通報装置の業界で認知されているシステムなので、国交省など行政機関からの設置要請も多いです。
このソーラー式無線警報システムは、仮設でも常設でも可能です。仮設してそのまま常設に切り替えることもできます。
─ 本日は、お忙しいところ貴重なお話をありがとうございました。(取材日:2013年11月14日)
このシステムの販売や製品に関するお問い合わせ先
株式会社コンラックス松本(現:株式会社インフォメックス松本)
代表 TEL.0263-81-0155
WEBサイト:http://www.inform-ex.co.jp
Eメールによるお問い合わせ