ソリューション
AGVの通信不安定を解消|工場内の障害物や干渉に強い429MHz帯無線による安定制御ソリューション

ソリューションの全体像
本ソリューションは、工場の自動化(FA)においてボトルネックとなりやすい「AGVの通信途絶」を、回折性に優れた429MHz帯の特定小電力無線を用いることで解決します。
Wi-FiやBluetoothなどの2.4GHz帯が混信しやすく、金属製の棚や設備などの障害物によって電波が遮断されやすい環境下でも、安定したデータ伝送と遠隔操作を実現します。中継機能を活用することで、広大な工場全域をカバーする高信頼な通信ネットワークを構築し、AGVの稼働率を最大化します。
ユーザーの抱える課題
設備や棚による電波遮蔽と死角の発生
・金属製の棚や大型機械、パレットの積み上げにより、電波が届かない死角が発生し、AGVが停止してしまう。
・Wi-Fiなどの高い周波数は直進性が強いため、障害物の裏側に回り込みにくく、通信が頻繁に途切れる。他無線機器との干渉による通信遅延・切断
・工場内で稼働するタブレット、PC、他のセンサーネットワーク(2.4GHz/5GHz帯)と干渉し、制御信号のレスポンスが悪化する。
・溶接機などから発生するノイズの影響を受け、予期せぬ通信エラーが発生する。広大な敷地内での通信距離不足
・工場の端から端まで電波が届かず、アクセスポイントを多数設置する必要があり、コストと管理の手間が増大している。
・AGVの移動範囲が広がるにつれ、通信のハンドオーバーがうまくいかず、制御不能になる区間がある。
課題解決に向けたアプローチ
1. 障害物を回避する「429MHz帯」の採用
直進性の強い高周波帯ではなく、障害物を回り込む性質(回折性)に優れた429MHz帯を採用することで、物理的なレイアウト変更が多い工場内でも安定した通信経路を確保します。
2. 中継機能による長距離・広範囲カバー
無線モジュールに搭載されたマルチホップ中継機能を活用します。AGVの移動経路に沿って中継地点を設けることで、親機から離れた場所や電波の届きにくい場所へも確実に信号を伝送します。
3. 専用リモコンによるダイレクトな非常停止・手動介入
ネットワーク経由の制御だけでなく、堅牢な専用リモコンを併用することで、現場作業員が目視でAGVを直感的に操作、または緊急時に確実に停止させることができる体制を構築します。
ソリューションの特徴
高信頼性のデータ伝送技術
・特定小電力無線「MU-3-429」により、免許不要ながらノイズに強く、低遅延なシリアルデータ伝送を実現します。
・バイナリデータの透過伝送が可能なため、既存の制御プロトコルをそのまま無線化できます。中継ネットワークによる柔軟なエリア拡張
・最大10段の中継が可能(構成による)で、1台の親機から広範囲のAGVをカバーできます。
・複雑な配線工事を最小限に抑え、工場のライン変更にも柔軟に対応可能です。過酷な現場に耐える操作デバイス
・「KST426Wシリーズ」のリモコンは、防水防塵性と耐衝撃性に優れ、粉塵が舞う工場内でも安心して使用できます。
・グローブをはめたままでも操作しやすいボタン設計で、現場の運用性を損ないません。
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FAQ
Q1:Wi-Fiと比較して、通信速度はどの程度でしょうか?
A1:429MHz帯は低速ですが、AGVのステータス監視や移動指示、非常停止といった制御コマンドの送受信には十分な速度を有しています。大容量の画像転送ではなく、確実な「制御」を目的とする場合に最適です。
Q2:金属製の設備が多い環境でも本当に届きますか?
A2:429MHz帯は2.4GHz帯に比べて波長が長く、障害物の縁で電波が回り込む「回折現象」が起きやすいため、金属遮蔽物が多い工場環境において非常に有利です。
Q3:中継機の設定は難しいですか?
A3:MU-3-429はシンプルなコマンドで設定が可能です。設定ツールや簡単なコマンド入力により、複雑なネットワーク構築の知識がなくても比較的容易に中継ルートを構成いただけます。
Q4:リモコン(KST426W)は1台の受信機に対して複数登録できますか?
A4:はい、ID管理により特定の受信機に対して操作権限を持たせることが可能です。用途に応じたペアリング設定をご提案します。
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